舞台『桜の園』の観劇にいってきました
原作を読んだことがなかったので 少し難しかったです
こういう作品が上演され続けているのは 時が流れて生活の形が変わっても 人間の根本は変わらないからなのかなと思います
桜の園は誰もが心の中に持っている 理想や幸せの象徴なのでしょうね
そして 新しい変化を受け入れられない 昔人(むかしびと)の哀れさ
現実を直視することもせずに過ぎ去った栄華にしがみつき 滑稽にも見える愚かな振る舞いを根拠もなく正しいと信じて貫いていく
それらは 今現在 迷惑行為の筆頭に上がる『老害』と重なるような気がします
どんなに嘆いても 時代はとどまることなく変化し続けるものなのですが 歳をとると身体も心も考え方も柔軟性がなくなって 変わることに抵抗してしまいます 新しい物事を覚えるのが億劫になってしまうのです
話の節々に『昔はこうだったのに』とか『昔は良かったなぁ』と 昔を大絶賛するような嘆きばかりになったら要注意が必要ですね その昔だって そのまた昔の人から見れば 新しい時代だったのです
そういえば 自分が若いころに 今と昔を比較して今を嘆く大人に出会ったとき 変われない頑固さに情けなさを感じたものでした
きっと今の若い人たちも 変わろうとしない厄介な老人に出会うたびに つまらない大人たちだなと思っているのでしょうね
新しい考えを拒否せずに 変わっていく時代を見守りながら 自分も成長していける老人にならなくてはと痛感します
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